注文住宅をご検討の方の中には、こらからはZEH(ゼッチ)が必須だぁ!等と聞いたことがある人もいらっしゃることでしょう。
ZEH住宅とは、国が推奨している住宅で、簡単に言えば、エネルギーの消費をゼロにしましょう!という家の事です。
国としては、2020年までにZEH住宅を標準化させることを目標として掲げています。
地球温暖化対策やこれからの資源の先細りを危惧しての対策の一つと言えます。
だからこそ、補助金を出してでも、ZEH(ゼッチ)住宅を標準化させたいという狙いがあるのです。


全部が理解できないとしても、意味を理解してどのようなメリット・デメリットがあるのかを理解するようにしましょう。
目次
ZEHの補助金はいくら貰える?
ZEH(ゼッチ)で注文住宅を新築すると補助金がもらえます。
ZEH支援事業の補助金
定額70万円+蓄電システム 最大30万円 合計100万円(最大)
ZEH支援事業の補助金をもらう為の要件は、ZEH基準を満たすことです。
ZEH+実証事業の補助金
定額115万円+蓄電システム 最大45万円 合計160万円(最大)
補助金の額が増えていますが、ZEH基準を満たすことに加えて、さらに25%以上の消費エネルギーを削減したり、電気自動車の充電設備の設置が必要になります。
電気自動車に乗っている又は購入予定がある人等は狙ってみても良い補助金だと言えますが、電気自動車に必要性を感じていないのであれば、上述したZEH支援事業の100万円の補助金を狙うほうが効率的かもしれません。
さらにもう一つの補助金
「先進的再エネ熱等導入支援事業」という補助金もあります。
定額で90万年の補助金が追加でもらえますが、基準が難しいと思います。
いずれかを導入しなければいけません。
- CLT
- 地中熱ヒートポンプシステム
- PVTシステム
ちょっと難し言葉が並んでいますが、CLTとは木を修正短板にしたものを張り合わせて作られる積層板の事です。
例えば、長崎県のハウステンボスの「変なホテル」がCLTで建てられています。
CLTにしても、その他の(地中熱ヒートポンプシステムやPVTシステム)設備にしても、現段階では狙っていく必要はないのではないかと思います。
これから先、流通が安定したり、価格が落ち着いてきたら導入も検討して良いと思いますが、単に補助金狙いで導入するのは難しいです。
無難にZEH支援事業の最大100万円が現実的な補助金額と言えます。
ZEH(ゼッチ)とは?
ZEH(ゼッチ)住宅とは、Net Zero Energy House(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)の略語で、注文住宅のエネルギー収支がネット(正味)ゼロ、もしくはプラスになる住宅のことです。
消費エネルギー=つくりだすエネルギー
日常生活で使用する消費エネルギーよりも、太陽光発電などでつくりだすエネルギーをカバーしなければいけません。
消費エネルギーを少なくする為には、断熱性や気密性能を向上させてエネルギーお使用量を抑えます。
※エアコンなどで使う電気代を抑える役割等
また、消費エネルギーを抑える為には、家電品や水栓金具等の住宅設備機器にも気をつけます。
高効率で無駄のない、エコキュートやエアコン、照明、節水トイレに節水型の水栓金具等です。
その上で、電気などのエネルギーを自家発電(太陽光)する必要があります。
また、買取価格等の制限により、発電して余った電気を賢く使えるように蓄電池の需要も高まっています。
もう少し詳しく見てみましょう。
高気密高断熱の注文住宅
屋根や外壁、窓、床等々の断熱性能をアップさせます。
注意点は、断熱性能を向上させるだけでなく、気密性や採光を考えて取り入れることが重要です。
気密性能を向上させるということは、24時間換気システムも必要になります。
せっかく、断熱性能をUPさせるのですから、24時間換気は熱交換型を採用します。
これらの、設備を整えることで、四季に合わせた快適な住環境が実現できます。
いわゆる、夏に涼しい、冬に温かい住宅です。
高効率設備で注文住宅のエネルギーを抑えます。
主な高効率設備としては、
- エアコン
- 照明
- エコキュート(又はガス器具)
これからの高効率設備機器をさらに効果を高める為には、専門家(設計士)による効率の良い図面が必要になります。
四季に合わせた採光の取り方や通気環境の整備等など一定以上水準以上の数値が決められています。
発電する注文住宅
エネルギーをゼロにする為には、消費エネルギーを抑えるだけでは実現できません。
一般的に太陽光発電でエネルギーを生み出します。
発電したエネルギーで日々の生活コストをまかないますが、使いきれなかったエネルギーは蓄電池に溜めておくことで、さらに効率の良いエネルギー循環を実現させます。
ZEH住宅の魅力まとめ
ZEH住宅を建てるということは、コスト高になるので、ハードルが高いように思われがちですが、建てた後のランニングコストが抑えられる点も魅力の一つです。
また、将来的にZEH基準が標準化されるということは、売却するときの資産価値を考えてもZEH住宅のほうがプラスになるでしょう。
ZEH(ゼッチ)住宅のデメリットは?
ここまでの説明でご理解されている通り、これまでの一般住宅からすると高額になります。
どれぐらいのプラスαが必要になるのでしょうか?
大まかな目安としては、300万円前後の費用が必要になります。
300万円の差額をどう考えるのかがポイントになります。
70万円~100万円の補助金が出ますので、実質200万円前後の手出しになります。
しかし、日常生活でのランニングコスト(電気代)が浮くことや、一般的な住宅と比べて住みやすさが格段に向上します。
資金的に余裕があるようならば、ZEH(ゼッチ)住宅の取得を考え、現在余裕がない場合には見送っても良いと思います。
ZEHまでしなくても、高気密高断熱の家は実現できるので、ZEHにしないと住心地が悪いという訳ではありません。
大手ハウスメーカーだけではない!
少し前までは、中小工務店では難しいと言われていましたが、今では地域の中小工務店でもZEH住宅を建てるところが増えました。
大手ハウスメーカーで建てるよりも、コストを抑えてZEH住宅が建てられるので、中小工務店も狙い目です。
ただし、全ての住宅会社がZEH(ゼッチ)住宅が建てられるかと言えばそんな事はありません。
施工が雑で気密性が保たられていない現場等も実際にあります。
大手ハウスメーカーだけ!中小工務店だけ!に絞らずに、互いに比較しながら決めていくことが重要です。
当サイトでオススメしているZEH住宅を取り扱う住宅会社の一括見積サイトは以下のサイトです。
ただし、地域によって登録している住宅会社の数が異なります。地域によっては登録会社が極端に少ない場合もあるので、HPをご確認下さい。
ZEH住宅のプラニングだけでなく、土地の非公開情報も取り扱っていますので、土地からお探しの方にもおすすめです。