注文住宅を建てるときに、リビングの広さはどれぐらいが適切なのか?
また、階段や収納を設ける場合には、どのような点に注意すれば良いのか、等など・・・
注文住宅のリビングで考えないといけないことは、広さだけでなく、機能性や配置など多岐にわたります。
この記事では、注文住宅を建てるときのリビングの広さや、収納や階段、吹き抜け等について解説します。

目次
リビングの広さの最低限は?
リビングの広さは何畳ぐらいが適当なのでしょうか?
最近の流行は、キッチンとダイニング(食事スペース)、リビング(LDK)を1つのお部屋として作るケースが多いです。
キッチンを含めた広さだと最低でも、14畳~16畳は欲しいところです。
都心部の3階建て狭小住宅の場合等であれば、LDKも10畳前後しか取れない場合もありますが、一般的な土地50~60坪の2階建て(建坪30坪~35坪)の注文住宅では、14畳~16畳が最低限の目安です。

間取り図の段階で置く物や場所を決めてしまう!
注文住宅のリビングを考える時は、家族構成やリビングの使い方でも広さや収納等が異なってきます。
まずは、リビングに何を置くのか考えてみましょう。
- テレビ(テレビボード)
- ダイニングテーブル
- ソファー
- ローチェスト
- 等など・・・
掃出し窓を多め配置したせいで、テレビを置くスペースがなかった等の失敗等もあります。
(※テレビの裏にカーテンがくるとホコリがたまる・・・逆光でテレビが見えない等など・・・)
間取り次第ですが、最初に考える事は、水回りを一つに場所にまとめることや動線です。
その後、何を置くのかを考えて、配置を決めていきます。
例えば、テレビの位置を決めてしまえば、ソファーの位置も決まりますし、その他の家具や収納の場所も決まります。
建売住宅を見に行くとよく見かけますが、掃出し窓が2つ並んでいて、テレビを置く場所が難しい家があります。
強引に斜めに置いたりしますが、せっかく新築を購入したのに、使い勝手が悪いと思いませんか?
せっかく注文住宅を建てるのですから、使い勝手が良い間取りを考えていきましょう。
住宅会社が使っている間取り作成ソフトであれば、間取りにテレビやダイニングテーブル等を配置することができます。
間取り図を見ながら、実際の寸法を指示して配置してみましょう。
テレビボード→130cm~150cm
ダイニングテーブル→80×140~150cm

ローチェストを置く場所は、床から1M前後上の位置にコンセントを付けると便利です。
リビングの間取りの種類はなにがある?
リビングは、間取り次第で必要な広さも異なります。
ここまでは、比較的多い、LDKタイプで説明してきましたが、それぞれを独立した部屋で作る場合もあります。
リビングとDKを分ける
リビングとDK(食事スペース・キッチン)を分ける間取りです。
この場合のリビングの広さは、最低8畳程度が目安です。
メリットは、子どもがテレビを見てご飯を食べない等のストレスから開放されること等です。
デメリットは、LDKと比べて開放感が無いことや、わざわざ部屋を移動しないといけないので面倒に感じる場合があります。
キッチンだけ別の部屋にする
キッチンのみ別にする間取りもあります。
この場合のリビングの広さは、最低10畳~12畳が目安です。
料理をするときに、一人になれる等のメリットがあります。
ご主人のお客様が来た時に、こもってしまえば一人の時間をつくれます。
ご主人が友人や会社の同僚・部下を頻繁に連れてくる人や、キッチンを見られたくない、料理している姿を見られたくないという人におすすめの間取りです。
リビングに階段を付ける場合の注意点

リビングに階段を付ける家も流行っていますよね。
メリットデメリットについて解説します。
メリット
リビングに階段を設けるメリットは、
- 家族のコミュニケーションが図れる
- スペースの有効活用
ありきたりですが、家族が2階に上がるときに必ずリビングを通らないといけないので、顔を合わせることになります。
子供のちょっとした変化などにも気づきやすく、コミュニケーションが図りやすい等のメリットがあります。
また、決められた土地の広さに合わせて建物を建てるので、スペースが限られています。
階段をリビングに設けることで、スペースの有効活用につながります。
デメリット
メリットがあれば、デメリットもあります。
- 冷暖房の効率が悪い
- 子どもの友人もリビングを通る
一番のデメリットは冷暖房の効率が悪い事です。
夏には暑い空気が冬には寒い空気がびゅんびゅん入ってきます。
せっかく高気密高断熱の注文住宅を建てても、階段があるせいで寒い等の口コミも多くあります。
箱型の階段であれば、引き戸や開き戸をつければ問題解決できますが、デザイン階段等の場合は、対策が難しいです。
吹き抜けがある場合には、天井にファンを付けることで、冷暖房の効率をUPすることができます。
リビングの収納を考えてみる
リビングのもう一つの重要な要素が収納です。
間取りを見ながら、リビングに何を収納するのか考えてみましょう。
- 洋服
- 掃除機
- 書類等
- パントリー
- 等など
収納に関しては間取り次第で大きく異なります。
例えば、お出かけ用のコートを玄関のウォークインシューズクロークにかけておくスペースがあるなら、リビングには不要です。
掃除機などの収納も別の場所、階段下や廊下などに収納があれば、リビングには不要です。
間取り図を見ながら、何をどこに収納するのか、具体的な生活スタイルに合わせて考えていくと良いでしょう。

最初は寝室に全てしまってほしいと考えていたけど、子どもたちのコートもかけられるからクローゼットを作って良かったです。
片付けが苦手な人こそ場所を決める
片付ける場所(定位置)が決まっていないから片付けできない人が多いようです。
注文住宅を新築するのですから、せっかくなら何をどこに収納するのか収納場所を決めてしまいましょう。
どこまで細かく分類するのかは性格に関わることなので、細かく分類していく人もいれば、大きく分類していく人もいます。
片付けが苦手という人は、どちらかと言えば、大きく分類してボックスなどに収納すると意外とスムーズにいきます。
- リモコン関係
- 調味料関係
- 書類関係
- おもちゃ箱
- 掃除用具
- 箸、スプーン、フォーク類
細かく分けれる方は、一つ一つをラベリングして小分けしていくことができますが、大きく分類することが得意な人は、細かく分けずに大きなボックスにざっくりと収納するのが片付け上手のコツです。


リビングに吹き抜けのメリット、デメリット
開放感のある吹き抜けリビングに憧れる方も多いようです。
その場合のメリット・デメリットについて解説します。
メリット
隣接する土地建物の影響で光が入りにくい場合等には、吹き抜けをつくり、天井近くに窓を設けることで光を取り込むことができます。
また、リビングが狭いときに吹き抜けにすることで開放感が出て実際よりも広く感じる効果も期待できます。
デメリット
デメリットは、冷暖房の効率が悪いことです。
天井にファンを付けて冷暖房の効率をUPさせますが、それでも、吹き抜けではないリビングと比べると、冷暖房の効率が落ちます。
また、吹き抜けにすると、その分のスペースが無駄になります。
吹き抜けにしなければ、2階に部屋を作れたのに・・・という場合もありますので、家族構成や必要部屋数に応じて検討しましょう。
まとめ
注文住宅のリビングの広さについて解説しましたが、失敗しない為のポイントは具体的な生活スタイルを想像しながら間取り図に当てはめていくことです。
既に間取り図を決めている方も、再度検討してみて下さい。
何をどこに配置して収納するのか。また、リビングでどのように過ごすのか?!
具体的であればあるほど、足りないものや逆に余計なものが分かります。
契約前であれば、何度でも図面の書き直しを要求しましょう。仮に、契約後であれば、間取り変更が可能かどうか確認してみましょう。
●こちらもご参考下さい。
→【注文住宅】最適な玄関の広さとは?ウォークインが便利?!
→注文住宅の部屋干しの方法とは?ランドリールームが必要?
→注文住宅の間取り!成功例と失敗例!絶対に失敗したくない!
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