注文住宅の間取り!成功例と失敗例!絶対に失敗したくない!

注文住宅を計画する上でもっとも大切な事は、間取りです。

これから何十年も住む家ですので、できるだけ快適な家にしたいですよね。

この記事では、間取りの成功例と失敗例や間取り作成のコツをご紹介します。

注文住宅の間取り!成功例!

ご自分で間取りを考えられた、Aさんをご紹介します。

【Aさん情報】

  • 地域→福岡県
  • 年齢→35歳
  • 家族構成→5人家族(子ども3人)
  • 世帯年収→550万円

Aさんの建築予定地は、間口が広い(横長)の土地でした。

正方形の土地の方が、図面を書きやすいのですが、何度も試行錯誤して書き上げられました。
書かれた図面の数は30枚はあったのではないかと思います。

最終的に、設計士に図面を提出し、法令に沿った図面に書き換えていただいたようです。

多少の変更があったものの、概ねAさんが希望する通りの図面が出来上がりました。

気になる図面は、こちらです。

横長の土地のため、LDKに苦戦したようです。
ウナギの寝床のようなLDKになってしまうと、愚痴をこぼされていました。

完成して、数ヶ月経ちましたが、最高の家ができたと喜んでいらっしゃいます。

Aさんが満足している理由は、引き渡し後の生活をリアルに考えることが出来たことだと思います。
例えば、収納が多い家ですが、枕棚の高さがめちゃくちゃ高いです。

奥様では届きません。なぜ高くしたのかと言うと、下の段も枕棚を設置して洋服を掛ける量を増やすためです。

左側が2段の枕棚で右側が通常の高さの枕棚です。画像では分かりにくいですが、かなり高い位置にパイプがあります。

次に、高すぎる中段棚です。こちらは、掃除機をストレスなく立てて収納できるようにとの事でした。

こちらの中段棚も男性の胸の高さにあります。一般的にはこの高さには設置しませんので、現場の大工からも本当に良いのか?と度々確認されたようです。

その他にも階段下収納も自分たちが使いやすいように工夫されています。

一般的な収納ももちろん付けられています。

その他の工夫としてましては、洗面脱衣室に室内用の物干しを設置されています。
パナソニックの商品です。

本来であれば、日当たりが良い部屋に設置して室内干しに使う商品ですが、
奥様の場合は、洗濯機から取り出して仮干しする為に設置したそうです。

仮干ししてから、浴室(2本バー設置)や外(テラス)に運んでいるようです。

ご主人からは、どんだけ物干しが必要なんだ!と言われていましたが、
本人的には納得していますし、使いやすいと喜ばれています。

また、洗面台を廊下に設置しています。
脱衣場が広くできたし、子どものお友達が遊びに来たときに、脱衣場に入らせずに手洗いができて大変便利だとの事です。

Aさん宅は特別、珍しアイディアで注文住宅を建てた訳ではありませんが、
建売住宅では絶対に真似できない仕様の家が完成しました。

間取り作成では、ある程度プロの意見も参考にしなければいけませんが、
話し合いをしながら、お施主様の考えを形にしていくことも注文住宅の醍醐味ではないかと考えます。

注文住宅の間取り!失敗例

沢山の失敗例がありますが、ここでは例として1件ご紹介します。

その家は、間取り自体は、とても使いやすくお施主様も満足されていました。
一見すると文句の付け所が無い優良住宅なのですが、唯一の失敗が、

「国道沿いなのに、全面ガラス張り」

デザイン重視で間取り図や立面図を見たときは気に入っていたそうですが、実際に建ててみると、生活ができないと困っています。

当たり前の話しですが、人通りが多い道では、目隠しするデザインが必要ですし、緑豊かな土地であれば開放的なデザインがおすすめです。

間取り図だけを見て、意見するのではなく、「実際に生活することを考える」ことが重要です。

人によって感じ方が違う場合も・・・

ある人は、LDKを通って浴室に行く間取りにとても後悔していると言いますが、ある人は、LDKを通り浴室に行く間取りをこだわって作ったという人もいます。

間取り作成で大切な事は、固定概念にとらわれすぎない事です。
ただし、プロの意見も柔軟に取り入れる頭の柔らかさも必要です。

矛盾するようですが、

  • 基本を守る
  • プロの意見を参考にする
  • 自由に発想する

注文住宅の間取り!重要なポイント

注文住宅の間取り作成では、成功例や失敗例も大切ですが、間取りを考える時の基本を考えて見ましょう。

【間取りの基本的な考え方】

  • 日当たりの良いLDK
  • 水廻りをまとめる
  • 水廻りは北側
  • 西日に注意
  • 収納の数
  • 将来的な家族構成
  • 家事動線
  • コスト

日当たりの良いLDK

間取りは、南東向きにLDKを配置することが基本ですが、全ての土地で、その考えが当てはまる訳ではありません。

「周囲の建物や木々、さえぎる物がないか?」

注文住宅を新築する前に、長時間日が当たる快適な場所はどこなのか?を確認します。可能ならば、1年を通しての違いが分かれば完璧です。

水廻りをまとめる

コスト面や配管などの事を考えると、水廻りをまとめたほうが良いです。

水廻りをまとめると動線も考えやすいのですが、考え方に応じて異なる部分でもあります。

例えば、トイレとユニットバスの位置関係を考えてみます。

子育て中の家庭の場合、お風呂に入る前にトイレに行かせたいから近い方が良いという人もいますし、お客様にトイレを貸すことを考えて、玄関近くに配置したいとお考えの方もいらっしゃいます。

玄関近くにトイレを設けた場合には、2Fトイレを真上にするなどの工夫も有効です。

水廻りは北側

LDKを南東に配置し、水廻りは北側に配置するのが基本です。

一般的には、トイレやユニットバスを北側や北西等に設けます。

システムキッチンは、LDKに配置(アイランドキッチンや対面キッチン等)が最近の流行ですので、動線や方位を考えていくと、自然と間取りが固まっていきます。

西日に注意

夏の西日は地獄の暑さです。

人が暑いだけでなく、西日が当たる場所は色あせ等の原因にもなります。

西側には、基本的に窓は設けず、最低限にします。また、窓を設ける場合には、小さい窓でもカーテン必須です。

また、南東などの良い方角にLDKが設けられない場合には、あえて西側にLDKを設ける方法もあります。

その場合には、外部に樹木や日よけを設けて、西日の光を調整します。上手に利用できれば、快適でぽかぽかなLDKで実現可能です。

収納の数

主婦を対象としたアンケート「新築後に後悔したことは?」で、断トツの1位が収納が少なかったです。※アンケートの調査元を忘れてしまいました。大変申し訳ありません。

可能な限り、収納の数を増やすことを意識してみましょう。

また、ウォークインクローゼットに憧れる人も多いようですが、一般的な大きさのクローゼットを複数配置の方が収納量が多い場合もあります。

管理人
ただし、収納を増やすと、その分の建具や間仕切りが必要になります。

コスト面を考えるなら、広めの納戸をつくり、市販製の収納棚やボックス等で間仕切りした方が安く収まる可能性もあります。

将来的な家族構成

将来の家族構成を考えておくことも重要です。

子ども部屋の数を抑える代わりに、将来的に部屋を間仕切りできるようにつくるのが一般的です。

また、部屋数などを考えることも大切ですが、子育て中の「今」をベースに考えるのか、子どもが大きくなった時期を見据えて間取りを考えるのかが重要です。

家事動線

注文住宅の間取り作成で、もっとも重要なのは家事動線です。

注文住宅を建てる場合、家族で話し合いを行いますが、基本的に奥様の意見を最優先させます。

ご主人よりも奥様の方が家で過ごす時間が長いのが一般的です。奥様はパートや仕事をやりながら、家事の大部分をこなすのが一般的ですから、第一に考えるのが普通です。
(※男女差別ではありません。一般的な話です。)

コスト

コスト高の家は、変則的な家で、コスト低の家は、四角でシンプルな家です。

角が増えれば増えるだけ、必要な部材が増えるので費用がかさみます。予算を抑えたい場合には、出来る限りシンプルな家を作りましょう。

角が増えると、例えば、1箇所、角が増えると外壁に使う、出隅が7本~14本増えます。角の数が増えるだけ必要数が増えていきます。例として出隅を紹介しましたが、その他にもコスト高につながります。

ただし、間取りを考え出した初期段階ではそこまで考える必要はありません。
家族で話し合いを行い、優先順位を決めておくことが大切です。

管理人
優先順位を決めておけば、打ち合わせがスムーズに進みます。

●こちらもご参考下さい。
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ABOUTこの記事をかいた人

1983年生まれ、子ども3人の5人家族です。建築関係の仕事をしているので当サイトを立ち上げました。趣味はゴルフ、サッカー、スポーツ観戦です。好きな建材メーカーはパナソニック、床は朝日ウッドテック、水廻りはクリナップ、タカラです。よろしくお願い致します。